お手入れが難しい衣類のひとつに、革ジャンもありますよね。天然素材なので湿気によりカビが生えてしまったり、汚れがついてしまうと簡単に落とせないことも。
普通の衣類なら自宅で洗濯することができますが、革ジャンなら水洗いすることは無理だし、そもそも革ジャンは洗う必要ないのでは?と思っている人も多いのではないでしょうか。
でも、正しくお手入れするためには革ジャンもクリーニングするのがオススメ。クリーニングでしっかりと汚れを落とし、正しく保管することで革ジャンも良い状態を保ちながら末永く愛用することができます。
今回は革ジャンのクリーニングについて、頻度や値段、保管方法など詳しく調べてみました。
目次
革ジャンをクリーニングに出す頻度とタイミング
革ジャンをクリーニングに出す頻度は、着用する頻度によって異なります。着る機会が多ければ2~3年に1回くらい、それほど着る機会が多くないなら4~5年に1回程度を目安にしましょう。
結構着る機会が多いから、もっと頻繁に洗いたいというきれい好きな人もいるかもしれません。しかし、素材が革であることから洗いすぎてしまうと生地を傷めることになり、革の風合いを損なってしまう恐れがあります。
革は非常にデリケートな素材で、水だけでなく熱にも弱いという特徴があります。頻繁にクリーニングに出すことで、革の劣化が早くなってしまうので、濡らしてしまったり汚れが気になる時以外はクリーニングに出すことは控えた方が良いです。
そのかわり、日頃のお手入れはちゃんと行うことが大切。ホコリや汚れを落とすためにブラッシングしたり、クロスで汚れを拭き取ります。また、汚れを落としたら革製品のお手入れに使うオイルを塗り、油分を補ってあげましょう。
革ジャンをクリーニングに出したらどのくらいで帰ってくる?
革ジャンのクリーニングは、出して帰ってくるまでどのくらいかかるのでしょうか?答えは3週間程度、一般の衣類よりも時間がかかります。
革ジャンなどの皮革製品は、一般的なクリーニングとは違い手間や時間がかかる特殊クリーニング扱いになります。また、革ジャンはどのクリーニング店でも対応してくれるとは限りませんから、持ち込む前に確認しておいた方が良いでしょう。
革ジャンのクリーニングの値段の相場
革ジャンクリーニングの値段の相場は、5,000円~8,000円前後になります。ジャケット丈ではなく、もっと長ければコートの扱いになるのでこれよりも高くなり、また、本革ではなく合成皮革ならこれよりも安いです。
クリーニング店によって値段に差があり、キャンペーンやセール中なら安くクリーニングしてもらえることもあります。
革ジャンのクリーニングの出し方と注意点
革ジャンのクリーニングの出し方、そして注意点について説明します。
破損個所の確認
ファスナーやボタン、金具などが破損していないか確認しておきましょう。もしそのような破損があるのなら、自分で直しておくか、それが無理なら専門の修理店で直しておくようにします。そのままクリーニングしてしまうと、さらに状態が悪くなる可能性があります。クリーニング店で修理のサービスを行っている場合もあるので、破損個所を見てもらいクリーニングと一緒に依頼しても良いでしょう。
シミ、汚れ、カビの確認
落としてもらいたいシミ・汚れ・カビを、クリーニング店に伝えて確実に落としてもらいましょう。そのために、事前に自分でシミや汚れがないかチェックしておくようにします。
ポケットの確認
どんな衣類でも、クリーニングに出す時はポケットの中身を確認する必要があります。革ジャンも当然そうするべきですが、ポケットの数が多くて面倒でも、もれなくすべてを確認することが大切です。クリーニング店でもポケットの中身を確認してくれるはずですが、隠しポケットなど分かりにくい部分にあるポケットなら、クリーニング店でも見落とす可能性がありますね。
オプションの加工
クリーニングして革ジャンをキレイにするだけでなく、オプションの加工をお願いするのもオススメです。例えば撥水加工、これを行うことで雨をはじくようになり、メンテナンスが楽になります。また、色が抜けてしまった部分をキレイにする色補正も可能です。
クリーニング後の革ジャンの保管方法
クリーニングから帰ってきた革ジャン、正しく保管する方法について説明します。
ビニールを外す
クリーニング店では仕上がった衣類にビニールをかけてくれますよね。革ジャンもビニールをかけられた状態で受け取ることになります。キレイに仕上がった革ジャン、ビニールはホコリから守ってくれるだろうとそのままにしておくのはNGです。
ビニールをかけたままにしておくと、中に湿気がこもりカビが発生したりニオイの原因にもなります。ですからクリーニングから帰ってきたらまずビニールを外しましょう。
ハンガーは肩部分がしっかりしたものに
クリーニング店のハンガーは細いので、保管する際に使用すると型崩れの原因になってしまいます。革ジャンを吊るして保管するのなら、クリーニング店のハンガーではなく肩の部分がしっかりしたジャケット用のハンガーに替えて吊るしましょう。
クローゼットに保管する
革ジャンは日光が当たると色あせしやすくなりますから、直射日光の当たる室内に吊るすのはNGです。クローゼットに入れて保管するようにしましょう。
革ジャンの疑問
革ジャンクリーニングについてこんな疑問、あるかもしれませんよね。その答えは?見てきましょう。
革ジャンはコインランドリーでクリーニングできる?
最近はコインランドリーで何でも洗うことができますよね。一般的な衣類だけでなく、布団や毛布、カーペットや靴まで!だったら革ジャンも大丈夫なのでは?と期待するかもしれません。
でも本来水洗いすることができない革ジャンなら、コインランドリーでクリーニングすることはオススメできないでしょう。絶対不可能というわけではなく、コインランドリーを利用して革ジャンをクリーニングしている人は少なからずいるようです。
でも、縮んだり変色したりというリスクがあるのは確かですから、コインランドリーで革ジャンをクリーニングする場合は自己責任で!また、コインランドリーを利用する時は、乾燥機を使用しないこと。これをやったら縮んでしまい、バリバリに硬くなってしまうことも。
革ジャンは自宅で洗濯できる?
クリーニングに出さずコインランドリーも利用せず、自宅で革ジャンを洗濯できれば費用を最も抑えられるはずですよね。水洗い不可の革ジャンですから、本来は水洗いすることができないはず、自宅で洗濯することはオススメできません。
しかし、最近は革製品用の洗剤も出回っており、自宅で洗濯することは不可能ではないようです。専用の洗剤ではなく、おしゃれ着洗い用洗剤を使って自宅で洗濯し、何の問題もないとおっしゃる人がいるのも確か。
コインランドリーで革ジャンを洗う場合のように、こちらも自宅で洗濯するのなら自己責任で。絶対失敗したくない大切な革ジャンや、高価な革ジャンなら専門のクリーニング店にお任せするのが無難ですよね。
まとめ
革ジャンは自分でお手入れするだけでなく、クリーニングに出すことで風合いを保ち清潔に着用することができます。
・出す頻度は着る機会が多ければ2~3年に1回、あまり着ないのなら4~5年に1回
・革ジャンクリーニングの値段相場は5,000円~8,000円前後
・クリーニングに出す前に革ジャンの状態やポケットの中身も確認
・クリーニングから帰ってきたらビニールを外しクローゼットで保管
・コインランドリーや自宅で洗うことも可能だが、失敗する可能性も
・革ジャンはデリケートな素材なので専門店でのクリーニングがオススメ
革ジャンはお手入れが難しい衣類ですが、適切なケアを行い大切にすれば一生着ることができるといわれています。自宅やコインランドリーで洗えないこともないようですが、縮んだり色あせたり、風合いが損なわれる心配がありますから、やはり革について知識があり技術を持った専門店でクリーニングするのがベストですね。